当院では、患者さんの症状をみながら、西洋医学と漢方のそれぞれの特性を生かした治療、処方を行っております。漢方について、当院でよくご質問いただく点と、それに対する答えをご紹介します。
なお、当院は日本東洋医学会漢方専門医認定のための指定研修施設となっております。
Q:漢方の処方と西洋医学の処方の両方を受けることは可能なのですか?
Q:漢方は効果に個人差があるとよく言われますが、どういうことですか?
Q:漢方薬を薬局で症状を説明だけで処方されることに不安を感じますが、大丈夫ですか?
Q:漢方に顆粒、エキス剤、錠剤、煎じ薬といくつか種類がありますが、効果は違うのですか?
Q:漢方は保険がきくのでしょうか?
A:健康保険は適用になります。ただし、自費診療のオーダーメイドの漢方治療もありますので、医師に確認してください。
Q:漢方の処方と西洋医学の処方の両方を受けることは可能なのですか?
A:日常の診療では大きな問題はなく、メリットもたくさんあります。しかし、一部では併用による副作用もおきています。漢方薬と西洋医学の薬の相互作用については、研究が始まった場合ばかりですので、服用中の薬は医師にきちんと伝えてください。
Q:漢方は効果に個人差があるとよく言われますが、どういうことですか?
A:同じ病気であっても個々の体質によって効き方が違います。漢方治療では、個々の体質を重視し、病気そのものよりも体質を改善することを目的としていますので、効果にも個人差があります。
Q:漢方は長く飲まないと効果がないというのは、本当ですか?
A:病気の状態によって違いますが、風邪のひきかけなどでは短期間で治りますが、慢性疾患では長く飲み続けないと効果が現れにくいようです。ただ、服用中の薬が合っているかは、2~4週間続ければ判断できます。
Q:漢方に副作用はありますか?
A:残念ながらありえます。西洋医学の薬よりは副作用の頻度は低く、重篤なものも少ないですが、全く副作用がないわけではありません。
Q:漢方薬を薬局で症状を説明だけで処方されることに不安を感じますが、大丈夫ですか?
A:漢方の処方は個々の体質や体力、抵抗力、病態などに応じて決まりますので、十分な専門知識を持った薬剤師が十分は問診を取っているのであれば大丈夫でしょう。しかし、医師による触診で思わぬ病気が見つかる場合もありますので、不安なようでしたら医師の診察を受けてください。
Q:漢方に顆粒、エキス剤、錠剤、煎じ薬といくつか種類がありますが、効果は違うのですか?
A:煎じ薬は細かい調整ができ、有効性も高くなりますが、煎じるのに手間がかかります。顆粒やエキス剤、錠剤は成分の調整ができず有効性もやや低いといわれていますが、服用や携帯には非常に便利であり、それぞれ利点と欠点があります。漢方は気長に飲み続けることが大切ですので、その方のライフスタイルに合わせて一番続けやすい方法を選ぶのが良いと思います。